黒留袖を着て結婚式に出席する

                                    

      Before   

 

After

 

去年の三月ころ、来月息子の結婚式があるので、実家の母の留袖一式を送ってもらいました。

「私、着物知識が全然ないので教えてください」とご来店いただきました。

送られてきた黒留袖と白長襦袢、袋帯を拝見ましたら、黒留袖はカビている所や、やけて黒ではなくうっすらなベージュ系になっていますし、着用時の衿の汚れが黄変していました。

長襦袢も湿気により全体が薄茶色に変色しておりますし、袋帯はカビが見受けられました。

あと、寸法が違うこともお話ししまして、このままでも、着付けなさる方が大変だと思いますが、プロの方ならうまく着付けしてくれると説明しました。

今回だけなので、最低限必要なことだけでいいと言われるので、黒留袖の丸洗い汗抜き(¥15,400税別)と衿のやけ直し(¥7,700税込)だけをすることになりました。

お客様に、お母様の黒留袖はとてもいいもので、その当時でもいいお値段したとか思いますので、やけ直しをする価値がありますよとご提案しました。

今年、姪の結婚式に出席することになり、息子の結婚式で着付けしてもらった方に、とてもいい留袖ですねと言われことや、嘉洛さんにも言われていたので、母にあの留袖いくらぐらいしたのと聞いても、「それなりにしたわよ」と、金額は教えてくれませんでしたが、呉服屋さんにやけ直しをする価値はありますよと言われたことを話すと、甥や姪の結婚式もあるから貸衣装を借りること思えば、安いんじゃないのと母に言われたので、直しをすることに決めました。

Before

 

After

 

白い長襦袢も全体が黄ばんでいるので、解いてさらし(漂白)加工をすると、新品のように白くなりますので、黒留袖と一緒に加工してマイサイズに合わせて仕立てしました。

黒留袖が見違えるように黒くなって、長襦袢も新品のように白くなって、あと何回か着る機会がありますし綺麗になったので、いずれ娘に譲っても着てくれると思うので、やり直して本当に良かったと思います。

お問い合わせはこちら