母が作ってくれた 色無地着物のカラーチェンジ

 

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After

 

母が作ってくれた一つ紋の色無地

お孫さんの七五三に、着物で参加したいと思って、一つ紋付きの色無地をお持ちになって、「成人式とは別に大学の卒業式のために、母が作ってくれた一つ紋の着物を、亡き母との思い出を1つぐらい繋ごうか」と、一緒に持ってきたお母様の帯に合うような色に染め直して欲しいとご来店いただきました。

四十年経っているとシミやカビがあるので、オレンジ色を色抜するとシミやカビなども取れてきれいな白生地になるので、好きな色に染められことをお話しして、お持ちいただいた帯に合う色を何色か提案しまして、その中から、今回染めた璢微色(るりいろ)をお勧めいたました。

染めるとオレンジ色では、あまり目立たなかった地紋がはっきりとでますので、また違った感じで着てもらえますとお話ししたら、「出来上がりが楽しみです」と瑠璃色を気に入っていただきました。写真より現品はとても綺麗な色です。

*瑠璃色=紫みの冴えた青色

八掛も色抜きして同じ瑠璃色に染めて、胴裏は洗い張りして綺麗に仕立て上がりました。

 

Before

 

After

 

紋付の色無地に合わせて作った長襦袢は、ピンクのグラデーションなので、着物のに対して派手なので、色を抜かないでこの上から一色(鶸色・ひわいろ)描けることで、着物との相性もよくシックモダンになりますとお勧めしました。

*鶸色=緑みの黄色

お客様はピンクのグラデーションの上から鶸色を描けても、その色になるのかわからないみたいなので、出来上がるのを楽しみにお待ちくださいとお話しました。

まとめ

納品の時、「着物も長襦袢も母の帯ともよく合い、私が思っていた以上に、とても素敵な色に染め直していただきありがとうございました。」

オレンジの紋付の色無地、ピンクのグラデーションの長襦袢を、亡きお母様との思い出をお聞きしながら、お客様の納得する色をアドバイスさせていただきました。

染め替える、仕立て替えるなどいろいろあるので、対面してご相談にのることで、お客様が納得いくようなアドバイスができます。

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